バラと相性の良いコンパニオンプランツ
植物園やバラ園では、景観の美しさだけでなく、土壌管理やメンテナンスなども考えられて庭がデザインされています。一緒に植えられている植物は、見た目の相性だけでなく、互いが元気に育つような植物を合わせています。このような植物のことを「コンパニオンプランツ」と呼びます。
キャットミントやラベンダーのようなハーブは害虫除けになるのでバラとよく一緒に植えられているんだよ。
英語で『Companion』は「仲間」という意味です。
バラのコンパニオンプランツとして、定番と言われる植物にはハーブなど病害虫を防ぐものや、華やかさをより一層引き立てるクレマチスなどが相性の良い植物として知られています。
Contents
カラーテーマ別に見るバラとコンパニオンプランツ
バラを引き立てる「コンパニオンプランツ」や「カラーコーディネート」にフォーカスしながら散歩してみましょう。
ブルー・パープル系のガーデン
定番のラベンダーブルーのキャットミント
青や紫の色合いは、優雅でロマンティックな雰囲気を与えます。
イングリッシュガーデンで、紫の花穂がついた花と言えば、真っ先にラベンダーが思いつきますが、ここでは、キャットミントが植えられていました。
ラベンダーは茎が木質で定期的に植え替えが必要になるので、同じハーブ系のキャットミントやサルビアなどを代用すると良いと聞いたことがあります。
・イエライシャン
・ブルーバユー
【コンパニオンプランツ】
・イブキジャコウソウ(タイム)
・キャットミント
・ニーレンベルギア
下の写真をクリックすると上部に花の名前が表示されます。
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ホワイト・ピンク系のガーデン
白のセントランサス’スノークラウド’が清楚な雰囲気を演出
白やピンクのガーデンは、清楚、優しい、穏やかな雰囲気をもたらしています。
白の『セントランサス ‘スノークラウド’』はふんわりとしたロマンティック系の花壇でよく使われています。
セントランサスは、イエロー系や、ブルー・パープル系のガーデンでも組み合わせられていたので、使い勝手のいい植物だということがわかります。
・マチルダ
・アジュール
【コンパニオンプランツ】
・イブキジャコウソウ(タイム)
・セントランサス
・ベロニカ
下の写真をクリックすると上部に花の名前が表示されます。
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イエロー系のガーデン
グランドカバーにはゴールドに光るメギとデロスペルマ
イエロー系のガーデンは、陽光に照らされたような輝きを庭全体にもたらします。
白の『セントランサス』とベージュ色のバラ『ラ ブロッシュ』が鮮やかな黄色を上品に落ち着かせて調和をとっています。
・レヨン ドゥ ソレイユ
・ラ ブロッシュ
【コンパニオンプランツ】
・メギ
・デロスペルマ
・セントランサス
下の写真をクリックすると上部に花の名前が表示されます。
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レッド系のガーデン
赤黒のダイアンサス ‘モンク・シルバーブラック’がシックの引き締め役
個性的な外観のジギタリスやコルジリネがエキゾチックな雰囲気を演出しています。
派手な色と形の引き締め役は赤黒のダイアンサスの花と、シルバーブラックのリーフでした。
とても魅力的な配色で訪れる人を惹きつけていました。
・リリーマルレーン
・コンフィチュール
【コンパニオンプランツ】
・コルジリネ(コルディリネ)
・ダイアンサス
・ジギタリス
下の写真をクリックすると上部に花の名前が表示されます。
植物園に学ぶバラと相性の良い植物たちをカラー別にまとめましたが、いかがでしたでしょうか。
次回は、クレマチスとバラをご紹介します。お楽しみに。
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ガーデンの基本情報
施設名 : 長居植物園(バラ園)
公式URL: https://botanical-garden.nagai-park.jp
営業時間: 3月〜10月 9:30-17:00; 11月〜2月 9:30-16:30
休園日 : 月曜日(休日の場合は翌平日)・年末年始(12月28日〜1月4日)
駐車場 : あり(有料)
住所 : 大阪市東住吉区長居公園1-23