2023.10.22 2024.11.08 バラからの学び 【バラに学ぶ】オールドローズの変遷 オールドローズの説明として、よく言われるのがモダンローズの代表品種「ラ・フランス」が1867年に作出されたのを境に「1867年以前のバラ」というように表現されます。 オールドローズには、特に明確な定義がないようですが、いくつかの特徴があります。 大きく分けて10種以上の系統を持つ 柔らかく穏やかな雰囲気の花色 豊かな香りを持つ ほとんどが一季咲き つる性・半つる性 今回は、オールドローズの系統を時系列で以下に表してみました。 Old Rose ケンティフォリア(C)15961586年ごろ〜 超多弁でクォーター・ロゼット咲き。写真は、「シャポー・ドゥ・ナポレオン」。 ポートランド(P)17001700年代より 赤花で遅咲き 写真は「コンテ・ドゥ・シャンボール」 ジョセフィーヌ1809 ナポレオン妃ジョセフィーヌがマルメゾン城にバラ収集を始める ノワゼット18121812年ごろ〜 半つる性かつるバラで繰り返し咲きが特徴。 写真は、「ブラッシュ・ノワゼット」 ブルボン系(B)18171817年ごろ〜 一季咲き半つるバラ 芳香性 ロサ・フェティダ・ペルシアナ(Sp)18371837年〜 黄色八重咲き ポリアンサ(Pol)18751875年にフランスのギヨーの『パケレット』がポリアンサの第1号として紹介される。小輪の花がたくさん付いているのが特徴。 写真は「マーゴ コスター」 ハイブリッド・フェティダ(HFt)19001900年〜 返り咲き黄色系で大輪。 写真は「ソレイユ・ドール」。 ランブラー(R)19011901年ごろ〜 小中輪咲きつるバラ ほふく性。 写真は「ブラッシュ ランブラー」。 ハイブリッド・ムスク(HMsk)19201920年〜 ほぼつる性、ロサ・モスカータとは遠い関係。写真は「フェリシア」 参考文献 『決定版 バラの図鑑』2004年12月18日 株式会社講談社 第3刷 寺西菊雄 前野義博 村田晴夫 小山内健 プリザーブドフラワーで彩る、お部屋の小さなガーデン 投稿者: Yuko バラからの学び オールドローズ, バラの歴史, バラの系統 住吉公園に学ぶバタフライガーデン(大阪府)前の記事 ネコノヒゲ(猫のひげ)次の記事 Yuko 『お部屋で楽しむイングリッシュガーデン』をコンセプトに、フラワーギフトを制作しています。自然豊かなイングリッシュガーデンの世界観を、日常の中で気軽に感じられるよう、ウェブサイトのコンテンツやお部屋の空間づくりを大切にしています。 https://giftshop.azuregardenwalk.com/aboutthissite/ Contact 関連記事 【バラに学ぶ】②画家の名前を冠したバラから学ぶ名画 – 後期印象派 【フォトギャラリー】バラの原種:中国編 【バラに学ぶ】世界バラ会議で選ばれた『殿堂入りバラ(モダンローズ)』一覧 イングリッシュローズについて 【バラに学ぶ】モダンローズの変遷 【フォトギャラリー】バラの原種:中近東編