バタフライガーデンとは
バタフライガーデンを初めて提唱したのは、イギリスの生物学者ミリアム・ロスチャイルド(Miriam Rothschild)氏です。
蜜源を求めてやってくる蝶の好きな花を季節毎に植えて循環的生命の流れを作るという考え方で、環境にやさしい庭づくりを推奨しています。
Contents
住吉公園のバタフライガーデン
大阪市にある住吉公園のバタフライガーデンでは、蝶のライフサイクルがとても分かりやすく説明されています。
春のバタフライガーデン – 若葉と蛹(さなぎ)
春のバタフライガーデンは、ナノハナ、ナズナ、ムラサキハナナなどのアブラナ科の花が満開になる季節です。
アブラナ科の花は蝶が蜜を吸いに飛んで来るのはよく見かけますが、アブラナ科の葉っぱは蝶の幼虫の大好物でもあります。
春は幼虫が蛹へと成長し、美しい蝶に変身する季節です。
この季節のガーデンは、新しい生命と希望が芽生える場所として、私たちに「幸せ」のエネルギーを与えてくれる場所です。
菜の花と蝶から学ぶ日本文化今回は、バタフライガーデンを散歩中に見かけた「菜の花と蝶」から学んだ日本の文化『菜虫蝶化(なむしちょうとなる)』をご紹介します。菜虫蝶化(なむしちょうとなる)とは「菜虫蝶化」とは日本の季節の暦からの言葉で、七十二侯を表す時候の一つです。 ...
夏のバタフライガーデン – ゴマダラチョウとその仲間たち
バタフライガーデンの案内図によると、ゴマダラチョウが夏に訪れる様子が分かります。
ゴマダラチョウは、日本最大種の蝶で、翅(ハネ)を広げると14cmにもなると言われているよ。また蛹(サナギ)は黄金色なんだよ。
沖縄の県蝶、市蝶でもあり、「南国の貴婦人」という別名でも呼ばれています。
住吉公園で、まだゴマダラチョウを見たことがありませんが、アゲハ蝶やシジミ蝶などをよく見かけます。
晩夏のバタフライガーデン – エノキの葉に産卵
バタフライガーデンにはエノキが植えられており、案内図によると夏が終わる頃に蝶がエノキの葉に産卵すると説明されています。
晩夏にバタフライガーデンに訪れた時、エノキの下に枯れ枝が置かれていました。これは蝶が安全に卵を産むためのお手伝いでしょうか。
秋・冬のバタフライガーデン – 幼虫たちはエノキのベッドで越冬
秋・冬になると、幼虫たちは落ち葉で越冬します。
エノキの周りには、小さな囲いがあり人が入れないようなデザインになっているのも、幼虫が無事に越冬できる環境に配慮したものだと思います。
冬場には、幼虫たちが無事に越冬できるように落ち葉を見守ることが私たちの役割です。
ガーデンの基本情報
施設名 : 住吉公園(バタフライガーデン)
公式URL: https://www.toshi-kouen.jp/staticpages/index.php/sumiyoshi_top
駐車場 : なし
住所 : 大阪市住之江区浜口東1-1-13