もうすぐ桜の季節がやってきます。
毎年のことですが、桜の季節に散歩していると、見ず知らずの人たちとも自然と「桜が綺麗ですね」という言葉が交わされます。この季節には、桜の美しさに心が和み、誰もが笑顔になるような気がします。
そんな温かく、明るい気持ちを感じる春の訪れにちなんで、私が身近で出会った美しい桜たちを紹介したいと思います。
大島桜(オオシマザクラ)のような野生の桜から、染井吉野(ソメイヨシノ)や河津桜(カワヅザクラ)のような栽培品種に至るまで、それぞれの桜が持つユニークな特徴や意外な関係性についてご紹介します。
桜の野生種
野生種とは – 山や野などの自然の中で昔から生えている桜のことを言います。人の手が入らず自生しているものです。栽培品種の交配親として利用されていることでも知られています。
白の花が可憐なオオシマザクラ 3月〜4月にかけて見られる白や薄いピンクのサクラです。 オオシマというのは、伊豆大島に広く分布することに由来しています。観察していると、咲きはじめは淡いピンク色で、開いていくうちにだんだんと真っ白に変わります。オオシマザクラの...
この他には、ヤマザクラ(山桜)、エドヒガン(江戸彼岸)、オオヤマザクラ(大山桜)、マメザクラ(豆桜)などがあります。
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カンヒザクラ(寒緋桜)は、国外から持ち込まれたものと考えられているようで、もともと国内に自生していたかは不明のようです。
オオシマザクラ同様、栽培品種の交配親として利用されています。
カンヒザクラ 中国や台湾が原産のカンヒザクラ(寒緋桜)は沖縄県で見ることができ、1月終わり頃から咲く早咲きの桜として知られています。カンヒザクラの特徴サクラの代表格ソメイヨシノとは対照的な鮮やかなピンクが特徴です。 また花は開ききらず釣鐘型をしています。花は散...
桜の栽培品種
栽培品種とは – 人がつくった桜のことを言います。野生種をもとに今でもいろいろな桜が新しく作られています。
ソメイヨシノやカワヅザクラのように、栽培品種には、その特徴や生まれた場所を表す名前がつけられています。
薄ピンクの花が可憐なカワヅザクラ1月下旬〜3月にかけて見られる薄ピンク色のサクラです。 1950年頃に静岡県の河津町で発見されたことからこの名が付けられました。 1月下旬頃から咲き始め、毎年春を告げる花として『河津桜まつり』が話題になります。沖縄のカンヒザクラの次に咲く、早咲きの...
ソメイヨシノ 日本の桜と言えば、ソメイヨシノ(染井吉野)と言われ人々に最も馴染みのある桜の代表品種です。ソメイヨシノの特徴 ソメイヨシノは「エドヒガン(江戸彼岸)」と「オオシマザクラ(大島桜)」の交配種として知られています。出典:fuum / Adobe Stock ...
淡いピンクの花が美しいシダレザクラ 3月〜4月にかけて見られる白や薄ピンク色のサクラです。シダレザクラの特徴シダレザクラの一番の特徴はその名の通り細い垂れ下がった枝に咲く花姿です。 糸桜とも呼ばれます。エドヒガンから生まれた...
八重咲きのピンクの花が豪華なカンザン 3月〜4月にかけて見られるピンク色のサクラです。 栽培品種で、八重咲きの代表品種です。カンザンの特徴 国内で見られる桜でもソメイヨシノやシダレザクラなどとも並ぶ代表的な桜です。 その特徴をいくつか紹介します。...
今回は、私の身近で見られる桜の品種についてご紹介しました。
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