道端でよく見かけるシロツメクサ。誰でも一度は見たことがあるのではないでしょうか?
今日は、「シロツメクサ」の名前の由来から学んだ海外文化について紹介したいと思います。
シロツメクサの由来
シロツメクサは、「詰め物に使う草」という意味です。
シロツメクサはそのふわふわした性質を利用して、オランダから輸入した ガラス製品(ギヤマン)を運ぶ際、割れないよう乾かしたシロツメクサを緩衝材として梱包に使われていたのだそうです。
その詰め物に使った草ということで「シロツメクサ」と呼ばれています。
ギヤマンとは、ポルトガル語の「diamant(ジアマンテ)」でダイアモンドと言う意味だよ。英語のダイアモンド(=Diamond)と同じだね。
参考:『シロツメクサ』 語源由来辞典, 2023.6.16
シロツメクサから学ぶガラスの話
せっかくなのでガラスについてもう少し深堀してみます。
ガラスの歴史を調べてみると、オランダから輸入されていたものは、「ヴェネチアングラス」や「ボヘミアングラスの」カットグラスを指していたそうです。
カットグラス(Cut Glass)とは、ガラスに金属などを使って彫刻を施す装飾技法のことだよ。
カットグラスと言えば、日本では「江戸切子」のような繊細なデザインのガラス製品もその一つです。
これらの繊細な模様は「ダイアモンド」を使用して彫られていたことから、カットガラスを総称して「ギヤマン」と呼ばれているのだそうです。
ダイアモンドで繊細なデザインに彫られた「カットガラス製品の総称」
-(例:江戸切子、薩摩切子、ヴェネチアングラス、ボヘミアングラスなど)
舶来品のガラスと言えば、私は学生時代に修学旅行で訪れた長崎の「ビードロ」などが思い浮かびます。
ここまでくると気になるので、ギヤマンとの違いも調べてみました。
舶来品のガラス製品の総称
– 江戸時代以降は「鉛を原料とした和硝子製品」(例:吹きガラス ビードロや琉球ガラスなど)
これらはどちらもポルトガル語から来ています。
ギヤマンのようなガラス製品を守るためにシロツメクサを利用したのは、昔の人の知恵ですね。
確かにふわふわとした見た目なので、なんだか割れ物を保護してくれそうな感じがします。
参考:『ガラス工芸品、「びーどろ」と「ぎやまん」の違いはなに?』日本工芸堂, 2023.6.16