聖ミカエル祭
日本の十五夜草(ジュウゴヤソウ)が満開になる9月の終わりに、キリスト教国では、聖ミカエル祭が祝われます。
聖ミカエル祭とは
聖ミカエル祭は、毎年9月29日に祝われるキリスト教のお祭りで、聖ミカエルとすべての天使たちを讃えるキリスト教の祝日です。
大天使ミカエルとは、悪の勢力と戦う戦士のリーダーとして、キリスト教だけでなく、ユダヤ教やイスラム教でも勇士として描かれています。
聖ミカエルは、保護、勇気、強さを象徴しています。
聖ミカエル祭のヒナギク
この時期に咲くヒナギクは、「Michaelmas Daisy(聖ミカエル祭のヒナギク)」と呼ばれ、勇気と保護の象徴として愛されています。
これから寒く暗い冬に向かって行く季節、様々な植物が咲き終わる中、一面に咲き広がるヒナギクは人々に暖かさと勇気を与えたことから、この祭日に関連づけられています。
イギリスでは、ミカエルのヒナギクを贈る伝統があります。ミカエルのヒナギクを贈ることで、人々は大天使ミカエルの保護を受け、その強さを授かり、冬を迎える準備をするのですね。
参考:「イギリス歳時暦」 チャールズ・カイトリー著 澁谷 勉訳 大修館書店 1995.11.1
The Michaelmas Daisy, Historic UK, 2023.9