ピンクの花が可愛らしいタヌキノカミソリ
8月〜9月にかけて見られるヒガンバナ科のピンクで可愛らしい夏の花です。
タヌキノカミソリの特徴
タヌキノカミソリというインパクトのある名前とは異なり、淡いピンク色で花びらの裏には薄い紫色のラインが入っているのが特徴です。
英語では、キャンディストライプのユリ(candy-striped lily)なんて表現されたりします。アメリカでよく見る白と赤の縞模様の棒飴を想像しました。
タヌキノカミソリの由来
和名の「タヌキのカミソリ」という名前の由来については、不明です。
似たような植物で、「キツネノカミソリ(※1)」という植物があるので、それについて参考とし後に述べます。
和名の由来がよくわからなかったので、英語名の由来を調べました。
英語の「Peppermint surprise lily」の「surprise(サプライズ)」は驚く、という意味ですが、タヌキノカミソリも他のヒガンバナ同様、葉が落ち枯れた頃に、「予想外に」、「意表をついて」花が咲く様に由来しているようです。
リコリス(lycoris)とつく花は同じように葉が終わってから花がつくことから、マジックリリー(Lycoris Chinensis)、ハリケーンリリー(Lycoris rediata)という名を持つものもあり、それらも同様で、何もないところに突然派手な花を咲かせるという意味合いを持っているようです。
余談「キツネノカミソリ」について
※1 前述した「キツネノカミソリ」の由来についての余談
名前が似ている「キツネノカミソリ」の由来を調べてみました。
葉がないところから突然「炎のように咲いている花」を「狐火(=キツネ)」と例え、
葉の先が丸みを帯びた線形で、その葉を「日本剃刀=(カミソリ)」と例えた。
その2つを合わせて、「キツネノカミソリ」という名になったのが由来ということです。
参考:キツネノカミソリ 語源由来辞典, 2023.6.16
タヌキに関しては、由来は確認できませんでしたが、面白そうな情報があれば更新したいと思います。
タヌキノカミソリの基本情報
花名:タヌキノカミソリ(狸の剃刀)
科名:ヒガンバナ科
属名:ヒガンバナ属
別名:リコリス・インカルナタ
学名:Lycoris Incarnata
英名:Peppermint surprise lily
花期:8月~9月
花色:ピンク
花言葉:悲しい思い出、追想
タヌキノカミソリの仲間
- アマリリス
- アリウム
- キズイセン
- キツネノカミソリ
- クンシラン
- スイセン
- スノードロップ
- アガパンサス
- チャイブ
- ヒガンバナ
参考:『花しらべ花認識/花検索』アプリ