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オオシマザクラ(大島桜)

白の花が可憐なオオシマザクラ

3月〜4月にかけて見られる白や薄いピンクのサクラです。
オオシマというのは、伊豆大島に広く分布することに由来しています。

観察していると、咲きはじめは淡いピンク色で、開いていくうちにだんだんと真っ白に変わります。

オオシマザクラ(Oshima cherry tree)

オオシマザクラ(Oshima cherry tree)

オオシマザクラの特徴

オオシマザクラの一番の特徴は大きい花姿です。
ソメイヨシノの花径が約2〜4cmですが、オオシマザクラの花径は3〜6cmです。

花弁の先には切れ込みがあります。

オオシマザクラ(Oshima cherry tree)

オオシマザクラ(Oshima cherry tree)

また、ソメイヨシノなどは花が終わり始める頃に葉がつきますが、
オオシマザクラは花が葉と一緒に開くのがもう一つの大きな特徴です。

オオシマザクラのように花と葉が一緒につくのは山桜の特徴です。

オオシマザクラ(Oshima cherry tree)

オオシマザクラ(Oshima cherry tree)

遠目に見ても葉と一緒に咲いているのですぐに見分けがつきます。
ソメイヨシノの側に咲いていると白さが際立ちます。

オオシマザクラ(Oshima cherry tree)

オオシマザクラ(Oshima cherry tree)

桜餅に使われている葉はオオシマザクラ

桜の季節になると一度は食べたくなる『桜餅』。

桜餅に巻かれている葉は、桜の代表格ソメイヨシノの葉が使われているとずっと思っていましたが、実はオオシマザクラの葉ということを知りました。

葉が厚めで毛がないのが食用に適しているという理由のようです。

オオシマザクラの葉(Leaf of Oshima cherry tree)

オオシマザクラの葉(Leaf of Oshima cherry tree)

桜餅の独特な香りはオオシマザクラの葉が含む『クマリン』という香り成分からのものだそうです。
くまモンみたいな可愛らしい名前ですが、この香り成分は葉っぱを塩漬けにすることによって出るものだそうです。

桜餅の種類

余談になりますが、桜餅には『関東風(長命寺)』と『関西風(道明寺)』と違いがあるようです。

クレープのように巻いた関東風(長命寺)の桜餅
焼いた小麦粉で餡を包み、桜の葉でくるんだもの。

桜餅(関東風)

桜餅(関東風)

出典:nutria3000 / Adobe Stock
お饅頭のような形をした関西風(道明寺)の桜餅
もち米を材料にした生地で餡を包み、桜の葉でくるんだもの。

桜餅(道明寺)

桜餅(関西風)

出典:nutria3000 / Adobe Stock

私は以前は関東、今は関西に住んでおりますが、今まで桜餅が2種類あるとは知りませんでした。
ちなみに私の知っている桜餅は『関西風』でした。
地元の沖縄でも関西風の桜餅で知っていました。

みなさんはどちらの桜餅でしょうか?

オオシマザクラの基本情報

花名:オオシマザクラ(大島桜)
科名:バラ科
属名:サクラ属
別名:
学名:
英名:
花期:3月~4月
花色:白、ピンク
花言葉:心の美

サクラの仲間

  • カンザクラ
  • カンヒザクラ
  • ソメイヨシノ
  • ヤエザクラ
Yuko

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