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【バラに学ぶ】オールドローズの変遷

オールドローズの説明として、よく言われるのがモダンローズの代表品種「ラ・フランス」が1867年に作出されたのを境に「1867年以前のバラ」というように表現されます。
オールドローズには、特に明確な定義がないようですが、いくつかの特徴があります。

  • 大きく分けて10種以上の系統を持つ
  • 柔らかく穏やかな雰囲気の花色
  • 豊かな香りを持つ
  • ほとんどが一季咲き
  • つる性・半つる性

今回は、オールドローズの系統を時系列で以下に表してみました。

Old Rose

ケンティフォリア(C)
シャポー・ドゥ・ナポレオン(Chapeau de Napoleon)

1586年ごろ〜
超多弁でクォーター・ロゼット咲き。写真は、「シャポー・ドゥ・ナポレオン」。

ポートランド(P)
コンテ・ドゥ・チャンボール(Comte de Chambord)

1700年代より
赤花で遅咲き
写真は「コンテ・ドゥ・シャンボール」

ジョセフィーヌ
ナポレオン妃ジョセフィーヌがマルメゾン城にバラ収集を始める

ノワゼット
ブラッシュノワゼット(Blush Noisette)

1812年ごろ〜
半つる性かつるバラで繰り返し咲きが特徴。
写真は、「ブラッシュ・ノワゼット」

ブルボン系(B)
ルイーズ オディエ(Louise Odier)

1817年ごろ〜
一季咲き半つるバラ 
芳香性

ポリアンサ(Pol)
マーゴ コスター - Margo Koster(Pol)

1875年にフランスのギヨーの『パケレット』がポリアンサの第1号として紹介される。小輪の花がたくさん付いているのが特徴。
写真は「マーゴ コスター」

ハイブリッド・フェティダ(HFt)
ソレイユドール - Soleil d'Or

1900年〜
返り咲き黄色系で大輪。
写真は「ソレイユ・ドール」。

ランブラー(R)
ブラッシュランブラー(Blush Rambler)

1901年ごろ〜
小中輪咲きつるバラ ほふく性。
写真は「ブラッシュ ランブラー」。

ハイブリッド・ムスク(HMsk)
フェリシア(Felicia)

1920年〜
ほぼつる性、ロサ・モスカータとは遠い関係。写真は「フェリシア」

参考文献
『決定版 バラの図鑑』2004年12月18日 株式会社講談社 第3刷 寺西菊雄 前野義博 村田晴夫 小山内健

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