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【植物から学ぶ西洋文化】イタリアの夏至祭 – ヨハネの聖水 l’acqua di San Giovanni

夏至祭とは

夏至祭」は、夏至の季節にヨーロッパのキリスト教国で行われる聖ヨハネの日のお祭りです。
ヨーロッパにおいても夏至祭の祝い方は、それぞれ国によって多様です。

今回は「ノコギリソウ」を通じて学んだ「イタリアの夏至祭」について紹介します。

聖ヨハネの日とは

キリスト教国で重要とされる人物の1人がイエスキリストの愛弟子の聖ヨハネです。
イエスには12人の弟子がいましたが、その中でもイエスが絶大なる信頼を寄せていたのが聖ヨハネです。

イエスが処刑される際、母マリアのことをよろしく、と頼んだほど信頼を寄せていた人物で知られているよ。

聖ヨハネの日は、聖ヨハネの誕生日である6月24日を祝う日です。キリスト教では誕生日を祝日とするのは、イエスキリスト、聖母マリア、聖ヨハネの3人だけです。

イタリアの夏至祭の素敵な風習

6月24日の前日23日に、洗礼者ヨハネの草花と言われるハーブ類を容器に入れた水に浮かべ、月の光に当て一晩寝かせます。
そしてその月の光を浴びたハーブ水を「ヨハネの聖水」といいます。

洗礼者ヨハネの草花
(オトギリソウ、ヨモギ、オオバコ、アラゲシュンギク、ニワトコ、ノコギリソウ、キヅタ、クマツヅラ、ムラサキベンケイソウなど)を摘んで来るとよい。

この一晩ため込んだ月からのエネルギーを含む水は、朝に洗顔することでネガティブな考えや邪気を祓い、自然のエネルギーに恵まれると言われています。

この聖水を使って洗顔するとお肌も綺麗になるそうですよ。

本当に素敵な風習ですね。私も身近な野草を使ってヨハネの聖水を作り、夏至の日を祝いました。

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この季節になると、「l’acqua di San Giovanni」というキーワードでInstagramを検索すると、様々な人たちがアップした「ヨハネの聖水」に出会えます。

美しい草花とその色彩を見ているだけでもエネルギーを吸収できそうです。

参考:『6月23日の夜に行うイタリアの風習。聖ヨハネの夜と、月の光を浴びた花の聖水のお話』 ITALIANITY

Yuko

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