沖縄の桜といえば、1月ごろから咲き始める濃いピンク色のカンヒザクラ(寒緋桜)が有名ですが、実は沖縄にもソメイヨシノのような淡い色の桜があるのをご存じでしょうか?
クメノサクラとは
沖縄の離島久米島に咲く桜です。
久米島では、中国から持ち込まれたと言い伝えられているようですが未だ解明はされていないようです。
この久米島の桜が沖縄本島の北部に位置する本部町伊豆味(もとぶちょう いずみ)にあった農業試験場の職員によって持ち込まれました。
そしてその穂木をカンヒザクラに接木で増やしていったのだそうです。
今では伊豆味地区の6カ所で約1,000本のクメノサクラが3月に見頃を迎え沖縄の風物詩となっています。
クメノサクラの特徴
咲き始めは白で、先進むにつれてピンク色になっていくようです。
私も実際にはまだ見たことがなく、友人から送られてくる季節の便りで知りました。
写真から観察する感じだと、花姿からは野生種のオオシマザクラ(大島桜)に似ている印象です。
最近のDNA検査の結果から、ツクシザクラに近縁であることが分かっています。
引用元:クメノサクラ このはなさくや図鑑 ~美しい日本の桜~ 2024.03.21
これからの季節に沖縄に行かれる方は、本部町伊豆味地区までぜひ足を運んでみられてはいかがでしょうか?
沖縄でも本土で見られるような桜吹雪が見られるかもしれません。
クメノサクラ祭りの情報
地元で桜祭りに訪れた方のインタビューによると、可愛らしい花で香りもあり興味深いです。
本部町で白い花を咲かせるサクラが見ごろに, NHK 沖縄 NEWS WEB, 2024.03.14
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イベント名:クメノサクラ祭り
会期 :2024年3月10日(水)〜2023年3月31日(金)
場所 : 本部伊豆味の農村公園駐車場 / 伊豆味区公民館の裏山の森
住所 :沖縄県国頭郡本部町伊豆味95
上記の他、同地区の以下4エリアでも鑑賞できるようです。
・農会原(ノウカイバル)
・親名原(ウェンナーバル)
・クカルビバル
・大友利原(オオトモリバル)
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沖縄本島内では、クメノサクラを広げる動きが年々高まっており、那覇市では、首里石嶺町久場川公園予定地や、奥武山公園内にも植樹されクメノサクラを見ることができるようです。
私もこの時期に帰省する際は、ぜひ訪れてカメラにおさめたいと思います♪
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