こんにちは。『ガーデンミュージアム比叡を訪ねて』シリーズも今回で最終回となります。
これまでの旅を締めくくるのは、華やかな『ローズガーデン』から秋の静けさを感じさせる『こもれびの庭』までの散策です。
見どころあらすじ
ガーデンミュージアム比叡の『ローズガーデン』では、紅葉の美しい景色を背景に、印象派の画家にちなんだ「ペインターシリーズ」のバラと、琵琶湖の壮大な景観を楽しむことができます。
ここでは、花々の華やかさと自然の静けさが織り成す風景を堪能できます。また、展示される数々の作品の中でも特に、モネの《カミーユ・モネと子供》という作品は貧しさの中に描かれた温かい家族の幸せを表現した作品で個人的におススメです。
比叡山山頂の『ローズガーデン』
ガーデンミュージアム比叡の「ローズガーデン」ではオールドローズからモダンローズまで様々な系統のバラを楽しむことができます。
またガーデンミュージアム比叡は、比叡山の山頂という冷涼な気候ということから、夏でもバラを楽しむことができるのが他にない魅力だと思います。
訪問時は、秋の紅葉シーズンで、紅葉とバラのコラボレーションを楽しむことができました。
赤の「スカーレット・メディランド」や紫色の「バーガンディ・アイスバーグ」が季節の花々と見頃を迎えていました。
バラの世界では、バーガンディアイスバーグのような突然変異で異なる遺伝子から生まれたものは「枝がわり品種」と呼ばれているんだよ。
表紙でも紹介しているモネの《カミーユ・モネと子供》という作品は、モネの自宅の庭での温かい家族の様子です。この頃のモネはとても困窮した生活を送っていた時代ですが、この絵からは「幸せな家族の愛」が溢れていて、とても幸せな気持ちになる作品です。
また、この「ローズガーデン」でもうひとつ注目したいのは、フランスの画家の名前のついたフランス「デルバール社のペインターズシリーズ」のバラです。
ガーデンミュージアムに相応しいペインターシリーズですね!
ペインターシリーズの薔薇については《別の記事》でも紹介しています。
『見晴らしの丘』と『カフェ』
見晴らしの丘やカフェ前からは琵琶湖と京都市街と大津市街が一望できます。
名画と季節の花々を楽しめるだけでなく、この素晴らしい景色を見ることができるのも天空の庭園と言われる理由かもしれません。
クリスマス前のシーズンだったので、見晴らしの丘の入り口には、こんな可愛らしいお出迎えがありました。
ガーデナーさん達の来園者を楽しませたいという気持ちに心温まります。
色々なアイディアが詰まっていて見てて飽きないエリアでした。
自分自身もモノづくりをしているので、作る人の思いを想像します。
『こもれびの庭』
『こもれびの庭』では、4月下旬から6月にかけてシャクナゲが見られるようです
訪問時は、物悲しさを感じるような秋の景色でした。
南国の鮮やかな色彩の中で育った私にとって、日本の四季は新しい発見をもたらします。見慣れた色とは異なる、四季それぞれの繊細な色彩に、時折驚かされます。
秋が深まる『こもれびの庭』では、その華やかさの裏にある侘しさを感じつつ、心を休め、また新しい季節まで準備をすることを教えてくれているようです。
終わりに
秋のガーデンミュージアムはいかがでしたでしょうか?
印象派の素晴らしいアートと一体化した庭園。1日の間でも、雲ひとつない真っ青だった青空から、気がつくと曇り空に変化したりと時間帯によっていろいろな表情を見せてくれました。山の天候は変わりやすいと聞きますが、それを肌で感じながらの旅でした。
印象派の画家たちも変わりゆく自然の風景を観察し、キャンバスに表現していたのですね。
次回は、春のガーデンをご紹介したいと思います。
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ガーデンミュジアム比叡の基本情報
名称:ガーデンミュジアム比叡
公式URL:http://www.gmhiei.jp
住所:京都府京都市左京区修学院尺羅ケ谷四明ケ嶽4