菜の花と蝶から学ぶ日本文化
今回は、バタフライガーデンを散歩中に見かけた「菜の花と蝶」から学んだ日本の文化『菜虫蝶化(なむしちょうとなる)』をご紹介します。
菜虫蝶化(なむしちょうとなる)とは
「菜虫蝶化」とは日本の季節の暦からの言葉で、七十二侯を表す時候の一つです。
さなぎが美しい蝶に姿をかえる季節
菜虫蝶化
– 七十二侯《啓蟄末侯 3月16日〜20日ごろ》
(中略)
菜虫は大根やワサビ、ナズナなどアブラナ科の植物をすみ家とする幼虫で、蝶は主にモンシロチョウを指しています。引用:井上象英,「日本の四季と花鳥風月を愛でる 365日、暮らしのこよみ」, 株式会社 学研プラス, 2021.2.9
啓蟄(けいちつ)とは、冬の間土の中で眠っていた虫たちが暖かくなって穴から出てくる様子を表す言葉だよ。
日本の文化は、長い歴史と自然への深い尊敬から育まれてきました。
「菜虫蝶化(なむしちょうとなる)」は、植物から学ぶ日本の文化を象徴する和暦であり、季節の変化を通じて豊かさや感受性を表現しています。
春の新芽から夏の美しい花や実、そして秋の紅葉と収穫までの過程を通じて、日本人の心の中に植物の成長と人生の変化を重ね合わせ、深い価値観を育む文化が根付いています。