昨年のクリスマスには、西洋のキリスト教文化に学び、「ブルー」をテーマにしたお話をしました。静けさや神聖さを象徴するブルーに心惹かれたのですが、今年はクリスマスの定番カラーである「赤と緑」に改めて目を向ける出来事がありました。
Contents
クリスマスに届いた心温まるフラワーギフト
先月入院していたのですが、自宅療養のため退院して間もなく、友人から花束が届きました。
普段は花を贈ることが多く、自分が受け取ることは滅多にないので、そのサプライズがとても嬉しく、心が温かくなりました。
しかもその日はちょうどクリスマス当日。入院や自宅療養が続き、クリスマスの準備ができなかった私にとって、花束の赤と緑の鮮やかな色合いが部屋を一瞬でクリスマスの気分にさせ、暖かい雰囲気にしてくれました。
花束には、一言「Merry Christmas」というメッセージが添えられており、そのシンプルなメッセージがとても粋な計らいに感じたのを思い出します。
季節を感じさせるクリスマスカラーのフラワーギフトは、私の心に深く沁み込み、忘れられないクリスマスのひとときとなりました。
赤と緑が引き立てる特別な意味
クリスマスに贈られたこのフラワーギフトの赤と緑の色合いが、どうしてこんなにも心に響いたのだろう――そう考えたとき、これらの色が持つ意味をふと思い出しました。赤と緑がクリスマスシーズンならではの深い象徴を持つことは知っていたものの、忘れていたその魅力を、この花束が思い出させてくれたんだと思います。赤と緑が、この季節ならではの温かさや親しみを伝える力を持っているからこそ、特別な気持ちとして心に残ったのかもしれません。
出典: dimas830 / Adobe Stockクリスマスの赤は「イエスキリストの象徴」
クリスマスの赤は、キリスト教文化ではイエス・キリストの「血」を象徴し、その犠牲と人々を救う力を表しています。
出典:Public Domainそしてクリスマスの赤はキリストの降誕祭の色として、『祝う』という意味も持っています。また、リンゴや赤いリボンのように、クリスマスの伝統的な飾りにも多く使われ、『愛』や『希望』、『命の力』を象徴する色です。
出典:Ольга Симонова / Adobe Stockリンゴは、ツリーの最古の飾りとして使われていたことから、赤の象徴的な存在となりました。だからこそ、赤い花やキャンドルは、見るだけで心が温まり、力を与えてくれる色のように感じられます。
クリスマスの緑は「永遠の命」
クリスマスの緑は、常緑樹の「エバーグリーン」に象徴される「永遠の命」を意味します。
冬でも葉を保つ常緑樹の緑は、生命の力強さと穏やかさを象徴し、赤との組み合わせで癒しと安らぎを運んでくれる色です。実際、花束のヒムロスギの緑は、私の心に静かな安らぎを運んでくれました。
贈る側から受け取る側になって改めて感じたこと
普段は「贈る側」の私ですが、今回「受け取る側」になってみて、花がもたらす喜びや癒しを改めて感じました。赤と緑というクリスマスらしい色彩が、この時期ならではの特別な気持ちを一層引き立ててくれたのだと思います。
これからの想い
昨年は静かな青。今年は温かい赤と緑。この色に象徴される力を感じたこの特別なクリスマスの経験を、これからのフラワーギフトとして届けられるように繋げたいと思います。
————— —————
この記事を通して、クリスマスカラーである赤と緑が持つ象徴的な意味と、その魅力を感じていただければ嬉しいです。今年のクリスマス、皆さまも素敵なひとときを過ごされたのではないでしょうか。この温かな色彩が、来年もまた素敵な時間を運んでくれることを願っています。