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白の花が可愛らしいコミノネズミモチ
5月〜6月にかけて見られる白色の夏の花です。
私の散歩道では川沿いで見かけます。
コミノネズミモチとは
キンモクセイなどと同じモクセイ科の仲間なので、小さな白い花には芳香性があります。
秋には、黒い実をつけるのはトウネズミモチとも同じです。
イボタノキの由来
英語名の『Privet』とはイボタノキという意味。
イボタノキには「イボタロウムシ」がつきます。昔、このイボタロウムシから蝋(ろう)をとり、それをイボ取りに使ったので「いぼ取りの木」、縮まって「イボタノキ」と呼ばれるようになったと言われています。
引用元:はなもく散歩 イボタノキ https://hanamokusanpo.jp/book/3340, 2023.6.13
イボタロウムシ、すごく気になります。
海外では環境破壊者扱いされている?
私の近所でも街路樹として見るこのイボタノキですが、アメリカ東南部の地域ではイボタノキは環境を破壊する「やっかいもの」という扱いをされているようです。
アメリカテネシー州の樹木を保護する団体の記事を例に見ると、イボタノキは特に湿気の多い環境を好むようですが、どんな環境でも育ち繁殖力がある上に、大きく広がって育つことにより日陰を作り、さらには根を広げるために他の植物の成長の妨げになっているというのがクレームのようです。
あるサイトでは、イボタノキを見つけたら報告して下さいと、まるで指名手配のような呼びかけがされていました。
参考:Chinese Privet: A Relentless Invasive NASHVILLE TREE CONSERVATION CORPS, August 11, 2022
イボタノキを「環境破壊者」として扱っているサイトでは、イボタノキの持つ芳香までも悪臭というような表現がされていました。
害を直接受けていない者にとってはライラックのような香りと感じても、その香りの面積が拡大し被害を及ぼすくらいになると「ほのかな香り」も悪臭になるのだなと思いました。
「香害」という言葉が話題になったのを思い出し考えるきっかけになる植物でした。
コミノネズミモチの基本情報
花名:コミノネズミモチ
科名:モクセイ科
属名:イボタノキ属
別名:シナイボタ、ノウコウイボタ、チャイニーズプリベット
学名:Ligustrum sinense
英名:Chinese privet
花期:5月~6月
花色:白
花言葉:
コミノネズミモチの仲間
- オウバイ
- オリーブ
- シマトネリコ
- キンモクセイ
- ギンモクセイ
- ハゴロモジャスミン
- ヒメライラック
- ライラック
- レンギョウ
- ネズミモチ
参考:『花しらべ花認識/花検索』アプリ