公園を散歩すると、色々な花たちが季節の移り変わりを静かに教えてくれます。中でも、冬の寒さを乗り越えて春を告げるスイセンは、その美しさと力強さで私たちの心を和ませます。
今回は、この魅力的なスイセンにフォーカスし、その様々な種類と特徴を紹介します。
スイセンの種類と特徴
スイセンは大きく分けて2種類あります。日本の冬によく見られる「フサザキスイセン(房咲き水仙)」とイギリスの春の象徴として知られる鮮やかな黄色の「ラッパズイセン」があります。
日本の冬に見られる房状に咲くスイセン
ニホンスイセンは、寒くて花の少ない季節に咲いてくれるスイセンです。その名の通り、1つの茎から房のように複数の花をつけます。
フサザキスイセンの種類
2〜3月ごろから咲き始めるフサザキスイセン。
これらは、園芸品種の八重咲きのスイセンです。サーモンピンクや黄色のアクセントがとても可愛らしいですね。
イギリスの春を告げる大輪のラッパスイセン
イギリスの春を告げるスイセンは、中央の突起した「副花冠」と呼ばれる部分がラッパのように見えることから「ラッパズイセン」として区別されています。ラッパズイセンは1つの茎に大きな花を咲かせます。
私が学生時代に住んでいたイギリスの隣国アイルランドでも、ラッパズイセンはとても人気で春になると、各家庭の庭先や店頭に並んでいたのが今でも印象に残っています。
アイルランドもイギリスのように年中どんよりとした天気なのでラッパズイセンのような「パッ」と明るく咲くその花は、人々に元気を与え、愛されていたのだと思います。
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スイセンは、単に美しい春の花としてだけではなく、人々の心に明るい希望と喜びをもたらす存在です。私たちの生活に彩りと活気を与えるスイセンの存在は、自然が私たちに与える小さな贈り物の一つです。